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【ミラノデザインウイーク速報・新シリーズ】 HAV-デンマーク語で<海>

ロイヤルコペンハーゲンは2019年ミラノデザインウイークに初めて参加し、2019年4月8日(月)プレスプレビューデイにて新プロジェクトを発表しました。
現代で最も注目を集める若手建築家の一人、ビャルケ・インゲルス、「自転車ではなく、都市景観をデザインしているんだ」と語る自転車デザイナーラース・ラーセン、そしてプロダクトデザイナー イェンス・マーティン・スキスプテッドの3人のユニット“KiBiSi”は、2009年から取り組んだこのプロジェクトを完成させました。

HAVは、デンマーク語で<海>を意味します。
そのデザインは遠く1892年に発表された古典的シリーズ<シーガル>に寄せるオマージュと、伝統的な吹付技法によっていますが、まったく新しい感性で構築され、伝統に立ちながらブランド自らの過去の達成を超え出た、挑戦そのものを造形しています。
“The form of Non-Verbal communication” ― ビャルケ・インゲルスはこのプロジェクトの主眼の一つを、言葉を介さないコミュニケーションを作ることと位置付けています。コミュニケーションの手段が変わり、それが人々の価値観を変えつつあるこの時代に、生きている充実感の在り方そのものが変化しています。満たされていることが「何か」で満たされているのではなく、「あり方」であること、質への納得感であること、誰かに受け入れられていること、つくられたものをけして「消費」するのではないこと ― HAVはその現代の価値観を思い、人間らしくフィットするようなエルゴノミックなデザイン、けしてミニマル過ぎず、それでいてそぎ落とされた北欧らしい機能美を湛え、心ゆくひとりの時間、また信頼できる人との時間を送れることを願い、このシンプルなデザインとラインナップに到達しました。

ハンドスプレイで吹き付けられたブルーと、緑がかった黒は焼成の温度で溶け合い、アンダーグレーズ技法ならではの透明感を醸し出して、デンマーク人がノスタルジックな思いを抱く、霧にけぶる海と、空に溶けゆく地平線を表現しています。
「HAVの重要なデザインコンセプトは、シンプリシティと、海への思いです。自然は六角形に対称な雪の結晶や360度に広がる水滴など、たくさんの完璧なものに恵まれています。また複雑なさまざまな要素をいかにシンプルなデザインにまとめていくのか。その過程そのものがエレガンスなのです。そのためにこのプロジェクトは長いプロセスを必要としました。心地よく、自然な生き方にフィットするものにわかりづらいものはありません。だから、少ないアイテムでシンプルにシリーズを構成したのです。シンプルなものこそが、美しいからです。」
ロイヤルコペンハーゲンクリエイティブディレクターニルス・バストラップはHAVを新しい人と人との関係を構築し、人の価値観を表現する、ロイヤルコペンハーゲンの新シリーズであると同時に、北欧デザインのレガシーをグローバルに表現する重要なローンチだと語っています。

新シリーズ“HAV (ハーゥ)”は、2019年8月下旬グローバルローンチ予定です。
なお、商品名・日本語表記・商品詳細等は発売日近くになりましたら確定情報をお届けいたします。

2019年4月8日(月) ミラノデザインウイーク プレスプレビューデイの様子

【デザイナー】KiBiSi<キビシ>

【デザイナー】KiBiSi<キビシ>
NYワールドトレードセンター等で今最も注目される若手建築家ビャルケ・インゲルス(左)とロイヤルコペンハーゲンは磁器を外装にあしらった建築物でコラボレーションを開始し、2009年よりプロダクトデザイナーイエンス・マーティン・スキスプテッド(中央)、自転車デザイナーラース・ラーセン(右)と組んだデザインユニットKiBiSiでHAVのプロジェクトを開始。理知的で時代を鋭く見抜くデザインは、鉄道、建築、家具、電子機器等ライフスタイルの幅広い分野に及ぶ。